こんにちは、ベトナム総合ニュース&株式投資解説のベトテク太郎です。
ベトナムの国民食とも言えるバインミー(ベトナム風サンドイッチ)で、大規模な食中毒事件が発生しました。ホーチミン市で235人以上が食中毒症状を訴え、13の病院で治療を受けるという事態になっています。ハノイに住む僕も、この報道を見て正直ゾッとしました。バインミーって、ベトナムに住んでいたら誰もが日常的に食べる、まさにソウルフードなんです。
事件の概要
11月10日正午時点で、ホーチミン市保健局の発表によると、食中毒患者は235人を超え、そのうち96人が入院治療を受けています。患者の多くは、ゴーヴァップ区とビンタイン区にある同系列の2つのバインミー店で購入したサンドイッチを食べた後、腹痛、下痢、嘔吐、発熱といった症状を訴えました。
最も多くの患者を受け入れたのは175軍医病院で、131人が搬送されました。現在も23人が入院中ですが、重症者はいないとのこと。また、タムアン総合病院では26人を受け入れ、うち13人が消化器科で治療中、1人が集中治療室に入りましたが、現在は容態が安定しています。
ザーディン人民病院では52人を治療し、34人が現在も入院中です。このうち1人の血液培養検査でサルモネラ菌が検出され、抗生物質治療に良好に反応しているそうです。また、1人が肺炎による呼吸不全で人工呼吸器を装着していますが、こちらは基礎疾患が主な原因とされています。
妊娠34週の28歳の妊婦も搬送されましたが、母体と胎児ともに健康状態は安定しているとのことで、少しホッとしました。
サルモネラ菌による食中毒の可能性
医師たちは患者を食中毒と診断し、臨床データと検査結果から、腸管感染症の兆候を示す患者が多く、サルモネラ菌が原因である可能性が高いと見ています。サルモネラ菌は食中毒を引き起こす最も一般的な病原体の一つです。
ベトナムの屋台料理って、新鮮で美味しいんですけど、衛生管理の面では日本と比べるとどうしても不安が残るんです。特に生野菜や加熱が不十分な食材は要注意。僕も最初の頃は何度かお腹を壊しました。
今回の事件では、患者が11月5日から次々と病院に運ばれてきたそうです。共通点は、問題の2店舗でバインミーを購入して食べたこと。現時点で当局は食中毒の正確な原因をまだ結論づけていませんが、調査は進行中です。
当局の対応
ホーチミン市保健局は市人民委員会と保健省に事件を報告し、各病院に対し、食中毒の治療プロトコルに従って患者を収容、分類、治療するよう指示しました。
ホーチミン市食品安全局は関係当局と協力して調査チームを結成。問題の2店舗は営業を一時停止し、すべての食品と原材料が封印され、検査のためにサンプルが採取されました。調査チームは現在、複数の病院で関連するケースを確認し、原因を特定して規制に従って処理するために調査を拡大しています。
ベトナムの食の安全について思うこと
ハノイで12年暮らしていて思うのは、ベトナム料理の美味しさと、食の安全性のバランスって難しいなということです。路上の屋台で食べるフォーやバインミーは本当に絶品で、僕も週に何度も食べます。でも、衛生面でのリスクはゼロではない。
特に観光客の方や、ベトナムに来たばかりの方は注意が必要です。信頼できる店を見つけるまでは、少し慎重になった方がいいかもしれません。ハノイのタイ湖周辺には、衛生管理がしっかりした外国人向けのレストランも多いので、最初はそういうところから試してみるのもいいと思います。
今回の事件は、ベトナムの食品安全管理の課題を浮き彫りにしました。経済成長が続く中、こういった基本的なインフラや衛生管理の整備も同時に進んでいく必要があります。投資家の視点で見ると、食品安全や衛生管理に関連するビジネスには、今後大きな成長の余地があるかもしれませんね。
いかがでしたでしょうか。今回のバインミー食中毒事件について、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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