こんにちは、ベトナム総合ニュース&株式投資解説のベトテク太郎です。
このページでは、私がなぜベトナム株投資を始めたのか、ハノイで12年間生活しながら見てきたベトナム経済の実態、そして総資産9,153万円のポートフォリオをどのように構築してきたのかをすべてお話しします。ベトナム株に興味を持っている方、これから新興国投資を検討されている方、FIREを目指して資産運用を考えている方に向けて、現地在住の視点から本音で語ります。
ベトテク太郎とは何者か
私は2013年からベトナムの首都ハノイに移住し、現地のテクノロジー企業で営業職として働きながら、ベトナム株投資を続けてきました。現在の総資産は約9,153万円で、その資産の中からベトナムETF・個別のベトナム株で運用に注力しています。
日本にいた頃は普通のサラリーマンで、米国株や日本株に投資していましたが、正直なところ大きなリターンは得られませんでした。「このまま日本で働いていても、FIREなんて夢のまた夢だな」と感じていた時期に、たまたま出張でベトナムを訪れたのが転機でした。
ハノイの街を歩いていて感じたのは、圧倒的な活気です。若者が多く、街中に建設クレーンが立ち並び、毎年のように新しいショッピングモールやオフィスビルが完成していく。「ここには成長の匂いがする」と直感し、思い切って現地採用で移住を決めました。
なぜベトナム株なのか
ベトナムに移住してすぐ、私はベトナム株投資を始めました。理由は単純で、「自分が住んでいる国の経済成長を肌で感じながら投資できる」という点に大きな魅力を感じたからです。
日本や米国の株式市場は既に成熟しており、年率5-7%のリターンが良い方です。一方、ベトナムは2010年代から現在まで年率6-7%の経済成長を続けており、人口構成も若く(平均年齢32歳)、今後も高成長が期待できる国です。実際、私のベトナム株ポートフォリオは年率平均9%のリターンを出しています。
ベトナム株投資の最大のメリットは、「情報の非対称性」を活用できる点です。日本にいながらベトナム企業の情報を得るのは非常に難しく、多くの投資家はベトナム株に手を出しません。しかし、現地に住んでいれば、企業の評判、商品の売れ行き、政府の政策動向などをリアルタイムで把握できます。
例えば、ベトナム最大の小売チェーン「モバイルワールド(MWG)」の店舗が街中に急増しているのを見れば、決算発表前に業績の好調さを予測できます。FPTというIT企業のオフィスがハノイ市内で拡張されているのを見れば、受注が好調であることがわかります。こうした「現地ならではの情報」が、投資判断の精度を高めてくれるのです。
ベトナム株価の見通しと10年後の展望
「ベトナム株価の見通しはどうなのか」というのは、多くの投資家が気にするポイントです。結論から言えば、私は今後10年間でベトナム株は大きく成長すると確信しています。
その根拠は3つあります。1つ目は「FTSE Russellの新興国市場への格上げ」です。現在、ベトナムはフロンティア市場に分類されていますが、2026年9月に新興国市場への格上げが予定されています。これが実現すれば、世界中の機関投資家から約60-100億ドルの資金流入が見込まれ、株価全体が押し上げられる可能性が高いです。
2つ目は「チャイナプラスワン戦略」です。米中貿易摩擦や地政学リスクの高まりにより、多くのグローバル企業が中国からベトナムに生産拠点を移しています。サムスン、アップル、ナイキなどの大手企業がベトナムで製造を拡大しており、これがベトナム経済の成長を後押ししています。
3つ目は「内需の拡大」です。ベトナムの人口は約1億人で、平均年齢が若く、中間層が急速に拡大しています。ハノイでも、数年前まで見かけなかったスターバックスやロッテマート、高級車が街中に溢れるようになりました。この内需の拡大が、小売、不動産、金融などの企業業績を押し上げています。
もちろん、ベトナム株にはリスクもあります。政策の不透明性、企業統治の甘さ、流動性の低さなど、新興国特有の課題は依然として存在します。しかし、長期的な視点で見れば、これらのリスクを上回るリターンが期待できると私は考えています。
ベトナム株のおすすめ銘柄とETF
「ベトナム株でおすすめの銘柄は何ですか」とよく聞かれます。私のポートフォリオから、現在保有している主要銘柄をいくつか紹介します。
まず、ベトナム株投資の基本はETFです。私は「FUEVFVND」「E1VFVN30」「FUESSVFL」という3つのベトナムETFを保有しており、これらがポートフォリオの約46%を占めています。ETFは個別銘柄リスクを分散できるため、ベトナム株初心者には最適な投資手段です。特に「E1VFVN30」はベトナムの時価総額上位30社に分散投資できるETFで、ベトナム市場全体の成長を取り込むことができます。
個別株では、まず「ベトコムバンク(VCB)」というベトナム最大の商業銀行を保有しています。政府系の銀行で財務体質が強固であり、ベトナム経済の成長とともに融資残高が拡大しています。PERは約15倍と割安で、配当利回りも3%程度あり、長期保有に適した銘柄です。
次に「FPT」というIT企業です。ベトナム最大のIT企業で、日本を含む海外向けのオフショア開発事業が好調です。私自身がテクノロジー業界で働いているため、FPTの成長性と競争力を肌で感じています。ハノイ市内にあるFPTのオフィスは常に増床されており、優秀なエンジニアの採用も積極的に行われています。
「ビングループ(VIC)」と「ビンホームズ(VHM)」も保有しています。VICはベトナム最大のコングロマリットで、不動産、小売、自動車、ヘルスケアなど多角的に事業を展開しています。VHMは不動産デベロッパーで、ハノイやホーチミンで高級住宅やタウンシップを開発しています。ベトナムの中間層拡大と都市化の恩恵を受ける企業です。
他にも「ホアファットグループ(HPG)」という鉄鋼メーカーや、「テクコムバンク(TCB)」という民間銀行、「キンバックシティ(KBC)」という不動産企業なども保有しています。
ベトナム株チャートの読み方と投資手法
ベトナム株のチャート分析は、日本株や米国株とは少し異なる特徴があります。ベトナム市場は個人投資家が多く、感情的な売買が起きやすいため、短期的には大きく上下動します。しかし、長期的には企業の業績に沿って株価が推移する傾向があります。
私の投資手法は基本的に「バイ・アンド・ホールド」です。優良企業を割安なタイミングで購入し、3-5年間保有し続けます。ベトナム株は成長性が高いですが、新興国株特有のバラティリティがあるため長期保有が適しています。
チャートを見る際は、日足よりも週足や月足を重視しています。短期的なノイズに惑わされず、企業の本質的な価値と成長性に注目するためです。テクニカル指標としては移動平均線とRSIを参考にしますが、あくまで補助的なものです。
ベトナム株が下落する理由とリスク管理
「ベトナム株の下落理由」について理解しておくことは重要です。ベトナム株は新興国株の中でもボラティリティが高く、時には20-30%の下落を経験することもあります。
過去の大きな下落は、主に以下の要因で起きています。1つは「米中貿易摩擦の激化」です。ベトナムは輸出依存度が高いため、世界経済の不透明感が高まると株価が下落します。2つ目は「金融引き締め政策」です。ベトナム中央銀行が金利を引き上げると、企業の資金調達コストが上昇し、株価が下落する傾向があります。3つ目は「政策の不透明性」です。政府の突然の規制変更や政治的な不安定性が、投資家心理を悪化させることがあります。
私自身も、2018年と2022年にポートフォリオが大きく下落する経験をしました。2018年は米中貿易戦争の影響で市場全体が落ち込み、2022年はコロナ後のインフレ懸念と金融引き締めで下落しました。しかし、これらの下落局面で狼狽売りせず、むしろ買い増しを行ったことが、その後のリターンにつながりました。
リスク管理としては、常にポートフォリオの3割程度は現金で保有し、大きな下落局面で買い増しできる余力を残しています。また、セクターを分散させ、銀行、IT、不動産、製造業など、異なる業種に投資することでリスクを軽減しています。
ベトナム株価一覧とこのブログで提供する情報
このブログでは、ベトナム株に関する包括的な情報を提供しています。具体的には、主要企業の株価一覧、四半期決算分析、セクター別動向、政策変更の影響分析、そして私の実際のポートフォリオの開示などです。
日本語でベトナム株の情報を提供しているブログは非常に少なく、多くの投資家は英語やベトナム語の情報源に頼らざるを得ません。私は毎日ベトナムの経済ニュースをチェックし、重要な情報を日本語で解説しています。現地に住んでいるからこそ得られる「肌感覚」も含めて、リアルタイムで情報を発信しています。
例えば、ベトナム政府が新しい税制改正を発表した際、それが特定のセクターにどのような影響を与えるのかを、現地の反応とともに解説します。また、ベトナム企業の新商品が街中に登場した際、その売れ行きや評判を現場から報告します。こうした情報は、日本にいながらでは絶対に得られないものです。
ベトナム株ブログとしての私の使命
私がこのブログを運営する理由は、「日本人投資家にベトナム株投資の可能性を伝えたい」という思いからです。日本の株式市場は成熟しており、米国株も既に高値圏にあります。多くの投資家が「次の投資先」を探している中で、ベトナムは大きなポテンシャルを秘めています。
しかし、ベトナム株には情報の壁があります。日本語の情報が少なく、証券会社も限られており、多くの投資家が参入を躊躇しています。私はこの壁を取り除き、より多くの日本人投資家がベトナム株投資にチャレンジできるようサポートしたいと考えています。
このブログでは、単に銘柄を推奨するだけでなく、ベトナム経済の構造、政治の動き、現地の生活実態など、投資判断に必要な背景情報も詳しく解説しています。私自身がハノイで生活し、ベトナム企業と日々接している経験を活かし、教科書には載っていないリアルな情報を提供しています。
FIREを目指すあなたへ
私がベトナム株投資を続ける最大の目標は、FIREの達成です。現在の総資産9,153万円は、12年間の積み重ねの結果ですが、まだ目標には届いていません。しかし、ベトナム経済の成長と、複利の力を信じて、今後も投資を継続していきます。
FIREを達成するには、高い成長性と適度なリスクのバランスが重要です。ベトナム株は、そのバランスが取れた投資先だと私は考えています。もちろん短期的な下落や政策リスクはありますが、長期的には経済成長とともに資産が増えていく可能性が高いです。
このブログを読んでいる皆さんの中には、「本当にベトナム株で資産形成できるのか」と疑問に思う方もいるでしょう。私も最初は半信半疑でした。しかし、12年間ベトナムに住み、現地の変化を目の当たりにしてきた今、確信を持って言えます。ベトナムには、まだまだ成長の余地があります。
いかがでしたでしょうか。今回のプロフィール記事を通して、ベトテク太郎という人間と、ベトナム株投資の可能性について、少しでも理解していただけたら嬉しいです。皆さんのご意見もぜひお聞かせください。コメント欄や@viettechtaroのDMでお待ちしています。
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一緒にベトナム株でFIREを目指しましょう!
「免責事項」 本記事の内容は、情報提供のみを目的としており、いかなる金融商品または仮想通貨への投資の推奨を意図するものではありません。ベトナム株式投資は価格の変動が大きく、リスクを伴う投資対象です。投資判断はご自身の責任に基づいて行ってください。本記事で提供される情報の正確性、完全性、または最新性については、最大限の注意を払っていますが、保証するものではありません。投資の際には、専門家への相談を推奨いたします。この記事は、法的、税務的、または財務的なアドバイスを提供するものではありません。本記事の情報に基づいて行われた投資による損失や損害について、執筆者および当ウェブサイトは一切の責任を負いません。株式投資およびその関連商品に投資する際は、各国の規制および法律を確認し、法令を遵守することが重要です。
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